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マユミは続ける。
「西村さんの好みは小さくて細いコだって…私の事を太ってるって…」
「理想の話だよ。マユミはマユミだし」
正直さは時として人を傷つける
嘘でもいいから
《そんな事は言ってない》
《橋本がマユミの気をひく為についた嘘だ》
と、言って欲しかった。
そうすればマユミは西村を信じたまま迷う事なく
愛し続けていけたのに…
「もう1つだけ聞いていい?」
マユミは傷つくと分かっていても
どうしても聞いておきたかった。
マユミは冷静さを失い感情的になっていた。
「私と付き合ってないって…どうして?
私は付き合ってると思ってた…」
マユミは泣きじゃくりながら必死で呼吸を整えようとしている
泣いてはいけないと思えば思うほど鳴咽が込み上げる
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