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次の日
マユミはいつもの駐車場で西村を待っていた。
時刻は夜の7時半を回っている。
既に日は落ちていて
点いたり消えたりを繰り返す古びた街灯がマユミを淋しく照らし出していた。
遠くの方から聞き慣れたマフラーの音が近付いてくる
ほんの2週間ほど会わなかっただけなのに
ずいぶん久し振りのように思える…。
マユミが車に乗るとすぐ
「会いたかったよ」
と言って西村はマユミを抱きしめた。
「今日は夜景を見に行こう。
人がほとんどいない穴場を見つけたんだ。すぐ近くだから」
無邪気な笑顔を見せながら
西村は素早く車を発進させた。
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