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自宅に戻ったマユミは
部屋の電気もつけず、
真っ暗な部屋に1人…
ベッドに横たわっていた。
《私はどうしてサトシを好きになってしまったんだろう》
《他の女の子達のように普通の恋愛がしたいだけなのに》
《好きな人に好きって言ってもらいたいだけなのに》
……
衝撃を受けた気がした。
《そう。私は好きって言ってもらいたいの》
《普通の恋愛がしたいの》
マユミの心は動き出す。
出口の見えない闇からやっと抜け出せる気がした。
カバンの中から携帯電話を取り出してコールする。
呼び出し音が4回鳴ったところで
受話器の向こうから少し掠れた声が聞こえてきた。
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