黒い匣『とある男性の独白』

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 八月未明。農村にある小さな元診療所の裏で、私は一人の少女を拾った。  少女は衣服を何も身に着けていなかったが、その代わりに夥しい量の体液を全身に纏っている。  独特の臭気を放つそれらは月の光を浴び、この少女を征服した証を見せつけていた。  傍の林を探ると、少女が着ていたらしきセーラー服が見つかる。それを手に取ると、ぬるりとした何かが私の手にへばりついた。  ……どうやら制服も陵辱の対象となったらしく、それは少女に負けず劣らず、無残に汚されていた。  制服は汗や体液のみならず、小水までも吸ったらしい。それは生理的に受けつけない生臭さを周囲に放ち、雨に濡れたかのようにずっしりとした重さを手に返した。  スカートを探り、中に何か入っていないか探る。  学生証が見つかれば良かったのだが、生憎スカートポケットの中には、半分固体と化した××が注ぎ込まれていただけだった。  身分証が無ければ、財布も定期も携帯電話も無い。少女は荷物を全て奪われ、ただ欲望の捌け口という玩具と化していたのだ。  少女は意識こそあるものの、その目は何処か遠く、別の世界を見ている様だった。  私は診療所を一通り調べた後、自分の身体に体液が付着するのも厭わず少女を抱きかかえ、中へと入った。  そして診察室だったらしき一室に少女を運ぶと、手持ちの道具を使って少女の全身を清めた。  少女は私が体を弄っても抵抗したり怯えたりする事は無く、ただ乳飲み子の様に意味の無いうわ言を呟いていた。  時々身体を急に奮わせたかと思うと、虚空を見つめながらにやにやと笑みを浮かべた。  一通り少女を清め終わった事が分かると、証拠を残さぬように診療所を片付け、その後に少女を車に乗せて家へと戻った。
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