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「あのう…」
「なんだ?」
急にかしこまった顔で俺に喋りかける穂香
「私、今日バイトの日なんです
行っちゃダメですか?」
「バイト!?」
そうか、普通の一般人はバイトでもしなけりゃ1人暮らしなんかできねぇしな
「なんのバイトしてんの?」
「塾の講師です」
塾ねぇ…って高校生から塾の講師ってできるもんなの!?
ま、…いっか
「何時から何時?」
「ぇっと…4時から8時までです」
「ふ~ん、まぁいいよ
その代わり俺が送り迎えするけど」
「ありがとうございます
……で…ここって…どこなんですか?」
「あ?」
「いや、ここって塾までどのくらいかかる場所なのかなぁと思いまして…;」
そうか、こいつここがどこだかわからねぇのか
「学校のすぐ近く」
「え? じゃぁ私の家からもそんな遠くないってことですか?」
「まぁそうゆうことになるね」
昨日智也にこいつの家を調べてもらったが本当に遠くなかった
「じゃあ私、一回服をとりに家に戻っていいですか?」
「は? 制服でいいだろ?」
「いや…一応大学生って年齢偽ってやらせてもらってるんで…;」
やっぱりな そんなことだろうと思ったよ
「わかった、俺もついていく」
こうして穂香の家と塾についていくことになった
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