幼なじみ

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「この塾に入ればおまえに会えるだろ?」 急に真剣な顔をして私の頬を指先で撫でる 「ちょっ「てめえ誰だ」 後ろから突然声が聞こえた その声は私が今一番聞きたくない声 敦の声だった あいつが迎えにくることすっかり忘れてた 「てめぇこそ誰だ」 「ちょっ 一樹やめて!!」 一樹が何故か敦に対してキレ始めた 「敦!!これは違うんです!! このこはただの塾の生徒で…「俺はこいつの幼なじみだ」 ぁあ!もう! なんで言っちゃうのよバカ!! 「ふぅん、で?おまえ、こいつに気があんの?」 「おまえこそ穂香のなんなんだよ」 ヤバい…敦も一樹もそうとうキレてる どうしよう 「おい穂香、こっちこいよ」 え? 敦が呼んでいる けど行ったら一樹を裏切ることになりそうで嫌だ 「穂香!!! てめぇわかってんだろうなぁ」 けどこれ以上逆らったら本当にヤバい気がする 私は敦の方向へ足を進めようとした が― グイッ! 「ひゃっ」 後ろから誰かに引っ張られ、抱えこまれた そう― 一樹の腕の中に .
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