Level 2 会話してみよう

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「桂木さん?これは、どなたかと間違えてらっしゃいませんか?」 確認をする私に、 「いいえ、竹内さんの為に、買ってきましたけど、お気に召しませんでしたか?」 キョトンとした顔で、首を傾ける。 私は、軽く眩暈を起こしそうになった。 だって、おかしいでしょ?一度、会っただけの人、しかも、彼がいると知っているのに。 お土産って、だいたい、その土地の名産品とかでしょ! 桂木さんの場合は、先週、海外出張だと言ってたから、この場合は、チョコレートとかじゃないの? 目をパチクリさせる私に、 「すいません。女性は、このような物がお好きだと伺ってたのですが……」 と、肩を落とす桂木さんに強く言うことが出来ない。
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