5157人が本棚に入れています
本棚に追加
どちらも、私にとっては、重たいものだけど、まだ、食事の方がまし。
机の下に、桂木さんに頂いた物を隠し、他のスタッフから見えないようにする。
幸い、当医院の受付は、孤立しており、さっきの会話や、物は、余程顔を覗かせない限り見えない。
桂木さんが、待合室に戻ってくるまでに、よい断りの方法を考えなくては。
一応、患者さんで、無下に扱う訳もいかないし。
仕事をしながら、頭の中は、そんなことでいっぱいだった。
「竹内さんちょっといいかな?」
院長からの呼び出し。
こういう時は、ろくなことがない。
例えば、治療中のどこぞの会社の専務取締役が、お昼の食事を一緒にと誘っているとか、私用で、チケットをとってくれとか。
最初のコメントを投稿しよう!