Level 3 手を繋ぐ

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僕と言っていた丁寧な話し方の桂木さんの本性は、俺様で、女の子の扱いが上手い男だった。 お昼休みに、出会った自己中の桂木さんに、無理矢理、夜の食事をOKさせられた。 無理矢理と言うのは、そうしないと、仕事場に戻ることが出来ないように、強く腕を握られていたから。 渋々の了承なのに、機嫌の悪くなっていた顔は、みるみるうちに、笑顔に変わった。 「よっしゃ!!これで今日の仕事が上手くいく。」 と訳のわからない言葉を置いて、足早に去って行った。 本当に訳のわからないのは、自分自身。 彼氏のことが、一瞬たりとも、頭をよぎることがなかったのだから。 何故?
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