Level 3 手を繋ぐ

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彼氏とのデートと勘違いされたまま、一日の仕事を終え、待ち合わせのカフェに向かった。 カフェで待ち合わせなんて、今日までの私と桂木さんの間柄では、有り得ないんだけど……。 ドタキャンという選択もあったのに、素直に、カフェに向かうなんて有り得ないんだけど……。 カフェに着くと、すぐに桂木さんが何処にいるかわかった。 女性店員の視線の先には、彼がいたから。 入ってきた私に気がつくと、席を立ち、伝票を持ち歩いてくる。 その動きすべてが洗練されたもののようで、うっかり、見つめてしまった。 そう、つい、うっかり。 なのに、すぐさま、それに気がついた桂木さん。
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