5157人が本棚に入れています
本棚に追加
彼氏とのデートと勘違いされたまま、一日の仕事を終え、待ち合わせのカフェに向かった。
カフェで待ち合わせなんて、今日までの私と桂木さんの間柄では、有り得ないんだけど……。
ドタキャンという選択もあったのに、素直に、カフェに向かうなんて有り得ないんだけど……。
カフェに着くと、すぐに桂木さんが何処にいるかわかった。
女性店員の視線の先には、彼がいたから。
入ってきた私に気がつくと、席を立ち、伝票を持ち歩いてくる。
その動きすべてが洗練されたもののようで、うっかり、見つめてしまった。
そう、つい、うっかり。
なのに、すぐさま、それに気がついた桂木さん。
最初のコメントを投稿しよう!