Level 1 応対すること

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そう言う男性は、よく見ると、額にうっすらと汗をかいている。 此処に来るまでに、駆けずり回ったのだろうか? 相当、困っているから、こんなにも頭を下げるのだろうか? そう考えると、いつもなら断っているのに、何とかしてあげたくて、 「院長に聞いてきます。」 口が勝手に答えていた。 イケメンだから、つい? 自分のその有り得ない言動に驚きながらも、踵を返し、院長室に向かった。 事の成り行きを説明したところ、応急処置ならと言うことで、OKが出た。 待ち合い室で佇む男性に、その旨を伝え、診察台に案内する。 スタッフは、既にあがってしまい、院長と私、そして、イケメン患者の、桂木尚人。
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