Level 11 パーティーは大波乱

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口調だけなら、医院に来た時と同じ。 だけど、それだけじゃない。 纏う雰囲気から、空気感全てが違うように感じられる。 例えていうなら、触れたら壊れてしまうガラス細工のように。 「私に聞いたその答えが重要ですか?」 「……ゴメン。馬鹿な質問した。悪かった」 それを聞いた私は、大きく息を吸い込んだ。 「大丈夫。私が知る桂木さんは、十分に、人を動かせますよ。ここに連れて来られた、私が言うのだから」 クスッと笑ったのは、照れ隠しだけど。 素直に謝ってくれた桂木さんの背中を押したくなった。 いきなり、任される重圧に押し潰されそうになっていた桂木さん。 誰だって、沢山の人の生活がかかれば、責任感だけでは、成し遂げることが難しい。
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