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パチパチパチパチ・・・
どこぞの有名な電気鼠が発する火花のような音が夜の町(?)に響き渡る。
先程くらべて少し勢いが弱くなったたき火の中へ木材をほうり込む、エリクはいつも損な役割だ。
「ここも生活に慣れてくれば住めば都ですね」
違和感ナシに、にこやかに、ドM発言
「なになに、また冗談?もういいってば、お腹いっぱいだから」
チェルシーちゃんはベタに深くため息をついた。
毎回毎回こんな被害に遭ってりゃ辞めてくれいいたくなるのはわかる気がする、俺も同情するよ。加害者ながら。
「もうここ来てどんぐらいだ?なかなか助けこねーよな~・・」
「ホントだよね~助けどころかまた私達みたいにだれかが漂流して来ちゃったりして!」
「ソレはナイナイ」
一方エリクはたき火作業に夢中、楽しいかソレ?(とは可哀相すぎてなんだか言えない
そしてタロウさんと俺は華麗に無言食事。
味わいながら食うのがいいんだよ、一時将来コックさんかグルメマンになりたかったくらい食通だと自負している、ちなみに若干甘党だ。
「この島の周りには多少距離があってわかりにくいけど渦があるみたいだからありえるわよぉ~?」
「おばさまったらジョークが好きなんだから、どこかの誰かさんみたい」
グサリ、背後から鋭い矢印の先端が刺さってきた、精神的にいてぇ
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