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と、けたたましい警報音が鳴り響いた。書き写していたデータが次々と戻っていき、本棚はシャッターを下ろしただの鉄の箱になっていく。
「む……?」
急いで途中経過を保存し、プログラムを終了させる。自分はヘマをやらかしてなどいない、一体何が――
引き上げようと思った瞬間、体が宙を舞った。数メートルほど吹き飛ばされ、転がる。幸いにも通路に沿って飛ばされたため本棚にはぶつからなかった。
「っ……」
受動ウォールが働いたためダメージはないが、何が起こったか咄嗟に把握出来なかった。立ち上がれば、上方でガシャンと音がした。即座に見上げる。
本棚の上からこちらを見下ろしている若い男がいた。見覚えがある。確か、ガーディアンの一人でカーマとかいう名前だったはずだ。
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