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風とエコの街、風都。
そんな風都の探偵事務所で叫び声が上がっていた。
「検索、<都市伝説><仮面ライダー>…まただ!
どうしてなんだ!!」
彼の名前はフィリップ。
普段はラジオで聞いた単語を聞いて検索している時間なのだが、彼は怒りに満ちていた。
手に持っている白紙の分厚い本を今にも投げてしまいそうな程に。
「ど、どうしたんだよフィリップ…」
「聞いてくれ翔太郎!」
「へ、へい!」
フィリップに恐る恐る質問したのは、彼の相棒の左 翔太郎。
怒りに満ちたフィリップの勢いに負けて声が裏返っていた。
「若菜姫のラジオで仮面ライダーについてあったんだ。
したら僕達の知らない事を仮面ライダーがしていたと言う話があったんだ」
「…俺らじゃない仮面ライダー?
照井じゃないのか?」
「照井は左右の色が銀と黒なのかい?」
「…赤だな」
「そうだろ?
僕らは白に紫…つまりファングジョーカーでもそんな色にはならない。
よって別の仮面ライダーがいると考えて検索してみたんだが…」
「だが?」
「検索が出来ないんだ」
「は?」
「唯一、もう1人の仮面ライダーについて検索出来ないんだ!!!」
フィリップの怒鳴り声が探偵事務所内に響いた。
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