古びた時計は重く針を動かす

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 『夕夏さん、大丈夫ですか?でも、何で自分を傷付けるようなことを…』  『……ん。あんた、あの時の?どうして此処におんの?もう、どうだって良いんさ。うちなんて』 夕夏は、自分はどうでも良いようなそぶりだ。  『父ちゃんが死んだんや。うちのせいで…うちがアホやから』 夕夏の大好きだった父親が、夕夏が大雨の日に迎えを無理矢理頼み、迎えに来る途中に車の事故で亡くなったとのことだった。 夕夏は、自分を責め続けて、自分に傷を付けようとしている。 それを間近に見てカナタは、ある決意を胸に行動に出る。
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