古びた時計は重く針を動かす

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 夕夏の笑顔に優しさを感じた。  『あっ…ありがとうございます』 戸惑いながらもカナタも手を差し出す。  『怪我なかったか?ホンマごめんな。うち、急いでるから、じゃあ』 両手を合わせて夕夏は、その場を立ち去って行った。 その時は、名前も知らなかったが、制服で学校が同じということだけは分かった。
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