隊長の実力

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「!?!?」 その場の全員が驚愕する。 「8対1、だぁ? テメェ俺ら舐めてんのか、あ゛ぁっ!?」 声を上げるのは土方。 私が全員を相手にしようとしたのが気に食わなかったらしい。 「なんだ、自信がないのか? 私と直接やりあった奴らは、少なからず分かっているはずだ…。」 永倉、藤堂、原田、沖田。 大丈夫なのか、といった表情を浮かべる山南さん達とは違い、その4人の表情には緊張が走っている。 8対1だとしても、決して気は抜けない。 その雰囲気に気づいた他の面々も、考えを改めた様だった。 「やりましょう、土方さん。彼女は私が瞬殺されるほどの手練です……勝てる保証は、どこにもありません。」 「…総司……。」 竹刀を握り締め、私の真正面に立つ沖田。 それに倣うように、永倉・藤堂が両脇へ、原田が後ろへと移動した。 戸惑いつつも各自思い思いの位置を取り、構える。 「山崎! 居るんだろ。」 「はい、副長。」 「審判、頼む。それと、時間も見ておけ。」 「承知。」 四半刻の戦い。 その火蓋が切って落とされる。 「では…始め!」
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