運命の日

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「ただし!」  ヴェルの乾いた声が僕の耳を突き刺す。 「3ヶ月の期間は守っていただきます。それまでに3つの願いごとを必ず、私にお申し付け下さい」  真剣な眼差しをしたままヴェルは続けた。 「それと、3つの願いごとにも叶えられる限度があります。 例えば、生き返らしてほしいであるとか アイツを殺してほしい 願いごとを3つより増やしてほしいなどということは叶えられません。 あなたが亡くなったという事実は変えようがないのです……」  視線を下に落とし、本当に残念そうな顔をするヴェル。  そんなヴェルに対して僕は 「仕方ないことだね」 と、その時は強がりで笑うしか出来なかった……
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