拒絶

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「あ、ちょっとどこ行くの?」 沙希は慌てて禅の後を追おうとしたが、禅は振り返って言った。 「お前、ウザいから黙れ」 「なっ、友達にそれはないでしょ!」 沙希の抗議に禅はきっぱりと突き放すように言った。 「俺はそんなものいらない。俺とお前は赤の他人で、これから先も友達にはならない」 沙希は禅の言葉に唖然とした。 禅と沙希のやり取りを聞いていた教室も騒然となった。 禅は感情のこもっていない曇った目で教室を見渡し、鼻を鳴らして教室を後にした。
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