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「歌いにいきたーーーい！」
沙希はシャープペンを放り投げ、ゴロンと横になってジタバタした。
「うるさい。黙れ。やれ」
禅はベッドに座ってギターのチューニングをしながら言い捨てた。
「禅ばっかりズ～ル～イ～～～」
「うるさい。黙れ。やれ」
まだジタバタしている沙希に、禅は冷たく言い放った。
翔はその様子に苦笑して言った。
「沙希、さすがにこれで赤点なんかとったら神谷に悪いって」
「わかってるけど～、やる気で～な～い～～～！」
まだジタバタしてる沙希に、禅はため息をついて言った。
「じゃあ全教科赤点クリアしたら、お前の曲を編曲してやる。だから黙ってやれ、うっとうしい」
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