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特に興味もひかれず視線を空に向けると、晴天と言って問題ないほどよく晴れた青空が広がっていた。
禅が空を見上げていると、先程の男子学生が禅の目の前に立っていた。
「おい神谷!」
男子学生は胸倉を掴んで禅を睨んだ。
禅が興味のなさそうな目で見ると、男子学生はいっそう強く禅を睨んだ。
「俺はお前と同じクラスの渡利 翔だ。お前に用がある」
「この状況で用があることに気付かないバカはいないと思うけど?」
禅の淡々とした口調に翔はさらに機嫌を悪くした。
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