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そんな翔に、禅は当たり前と言うように頷いた。
「こっちに来てから学校以外で勉強したことはないな。
……ていうかな……」
禅はガシッとこめかみに右手の親指と小指が食い込むように翔の頭を掴んだ。
「てめぇは!なんで!赤点!3つも!とってやがる!」
禅は右手に力をこめながら翔を睨んだ。
「い、痛い痛いいーたーいー!
ミシミシいってる!頭割れるから離せ!」
「ねぇねぇ、禅!そんなことよりもさぁ……」
「そ、そんなことって、あだだだだ!ごめんなさい!ごめんなさい!ホントにもう勘弁して!」
「「お前は黙れ」」
沙希と禅の同時のツッコミに、翔は最後の精神力も失い力尽きた。
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