結成

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沙希は禅の顔を見て声を出して笑った。 「あっははは!でも、うん。禅とやれるのはホントに嬉しいよ」 「……気にいらなかったらすぐやめるからな」 禅はそう言って沙希から視線をそらした。 「あれぇ?禅ってば照れてる?」 沙希はギターを置いて、ニヤニヤしながら禅の隣に座って腕を絡めた。 「うっ!とう!しい!」 禅がそう言って腕を振りほどくと、沙希は腹を抱えて笑った。 禅は楽しそうな沙希を見てため息をついた。 「……お前はもっと警戒心を持てよ。簡単に腕を絡めるなよな」 すると沙希はキョトンとして、次の瞬間先程以上に笑いだした。
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