結成

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沙希と禅は話を遮られたことでこめかみをピクピクさせていた。 「……どうかしたのか?」 そんな2人に翔はキョトンとして尋ねた。 すると禅は立ち上がって翔の元へ歩いた。 「……?」 翔がわけがわからず首をかしげた。 「ふんっ!」 翔のミゾオチに禅の右拳が突き刺さった。 「な、……なんで?」 翔は膝をついて禅を見上げると、禅は目を細めて見下ろして言った。 「追試の面倒は見ないって言ったよな?」 「そ、そこをなんとか!」 翔が懇願していると、禅の後ろからゆっくりと沙希が歩いてきた。
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