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3人はその後、近くのファミレスに向かった。
路上で演奏した後、腹ごしらえと反省会をかねて3人で食事をして帰るのが恒例となっていたためだ。
「しっかし、寒くなってきたよなぁ」
翔が手を擦り合わせながらそうぼやくと、沙希も頬に冷えた両手をあてながら頷いた。
「歌うにもギター弾くにもちょっとキツイなぁ」
2人がそんなことを愚痴っていると、禅の携帯が鳴った。
「ん?神谷の携帯が鳴るなんて珍しいな」
禅は翔が驚き半分からかい半分で言ったのを無視して携帯を取り出した。
携帯を見ると、マサからの電話だった。
「マサさん?電話嫌いのあの人が珍しいな……」
禅は不思議に思いながら電話に出た。
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