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「禅が前いたバンド?」
沙希がキョトンとしていると、マサが禅の腕を掴んで無理矢理振り向かせた。
「いいから今日は帰れ!あいつらはまだお前が来ることを知らない!会っちまったらどうなるかわからないだろうが!」
しかし禅はマサの制止を聞かず、マサの腕を強引に振りほどいた。
「……俺はやりますよ。……俺は何も悪くない」
「お前なぁ!」
マサがそれでもなお禅をとめようとしていると、ビルから1人の茶髪の男が出てきた。
「うるせぇなぁ。何騒いでんだよ?」
茶髪の男はそうぼやきながらマサを見た。
そして、マサの目の前にいる禅と目があった。
すると、禅は茶髪の男をキッと睨んだ。
「……久しぶりだな、マコト」
「……禅か?……テメェどの面さげてここにきやがった!?」
マコトと呼ばれた茶髪の男も、同様に禅を睨んで怒鳴った。
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