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沙希は気になるものの、マコトの件があったばかりなので近付けなかった。
すると後ろから声をかけられた。
「おい、お前」
沙希が後ろを振り返ると、そこにはマコトがいた。
入ってくる前の一件から、沙希はマコトを警戒した。
「お前が禅と組んでるって言う女か?」
マコトがそう尋ねてきたので、沙希は睨みながら頷いた。
「……それが?」
するとマコトは沙希が睨んでいることを気にせず、近付いて耳打ちした。
「気をつけろよ。あいつは昔、女を襲おうとしたような奴だからな」
沙希はマコトを突き飛ばして怒鳴った。
「禅がそんなことするわけない!」
するとマコトは怒りをあらわにして怒鳴った。
「したんだよ!その女は俺の彼女で、俺はこの目で現場を見たんだからな!」
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