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沙希と結衣がその空気に戸惑っていると、マサが控え室に入ってきた。
「……うわぁ、やっぱピリピリしてんなぁ」
「「黙れ」」
ナオとマコトが不機嫌そうにマサを睨んだ。
「……あのよぉ、少なくとも他のバンドさんには関係ないんだから、入ってきにくい空気作んなよ」
マサがため息をついて正論を言うと、ナオを除いた4人は不機嫌そうにいっせいにタバコに火をつけた。
「……ったく、相変わらずタイミング一緒なのな」
マサは苦笑してから、真剣な表情になって言った。
「……マコト、お前らもそろそろ禅の言い分聞いてやってもいいんじゃねぇのか?」
マサの言葉に、マコトは怒りをあらわにして立ち上がった。
「何を聞けってんだよ!?俺はこの目で見たんだぞ!あいつだって泣いてたんだぞ!」
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