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その後少しの沈黙があり、禅がタバコを灰皿に押し付けて尋ねた。
「……気になるんだろ?俺の過去」
「……まぁ、ね」
沙希がバツがわるそうに答えると、禅はさらに淡々と尋ねた。
「知りたいか?」
「……禅、教えてくれるの?」
その問いに禅は頷いた。
「このライブの後でなら」
禅がそう告げると照明が消え、マコトたちの演奏が始まった。
マコトたちの歌は禅がいた頃とかわらず、青春時代の恋愛、友情を歌った青春パンクだった。
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