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2人が見えなくなると、ベースのリョウがニヤニヤしながら他の3人に言った。 「2人とも可愛かったな!?」 その言葉にドラムのケイゴが頷いた。 「だな。俺は金髪の方が好みだった」 「俺も金髪の方だなぁ。マコはどっちだ?」 リョウに尋ねられてマコトがニカッと笑って言った。 「俺は断然もう1人。大人しそうでモロタイプ」 「マコトはそうだよな。禅はどっちだ?」 ケイゴに尋ねられて禅は苦笑して言った。 「どっちもパス。ケバいのも大人しいのも嫌だ」 「禅はお子ちゃまだなぁ。お兄さんたちとは違うか」 リョウはそう言って笑った。 禅以外の3人は同い年で、禅より4つ年上だった。 ギターを探していたマコトたちに、マサたちが禅を紹介したことが世代の違う禅がマコトたちのバンドに入った経緯だった。
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