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この日は土曜で禅は料理をするのが億劫になり、駅前のファミレスで夕飯をとった。
1人きりでファミレスに入り、注文がきてから10分程度ですぐに店を後にした。
駅のロータリーを歩いている時に、タバコがきれたので駅内の自販機でタバコを買った。
新しいタバコの封をきり、火をつける。
煙は夜空と対照的な白で、昼間より長くその存在を主張していた。
「……しっかし」
ぼやきながら禅は辺りを見渡した。
駅前には数人のストリートミュージシャンが歌を奏で、その前にその歌を聞く若者たちが座りこんでいた。
「……うっとうしいな」
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