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そんなことを言い出したマコトを禅は恨めしそうに見つめた。
「……あぁ、そうか。あの時のもう1人がタイプとか言ってたっけ」
禅がそう言うと、マコトは笑ってごまかした。
「行きたいなら3人で行けばいいだろ?俺は週末結衣さんに頼まれ事されてるんだよ」
その言葉に、リョウは不満そうに尋ねた。
「頼まれ事って?」
「編曲作業するのにピアノ弾いて欲しいって言われてるの」
禅がそう言うと、ケイゴが携帯を取り出した。
「……もしもし。……おう、週末、禅ちょっと用事入ったからパスな。…………悪いな。んじゃな」
禅が唖然としていると、ケイゴは親指をたてて言った。
「これで禅の用事はなくなった」
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