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ボーリングの後はゲーセン。
佳奈は禅の腕に自分の腕を絡めてガッチリとロック。
その後はカラオケ。
佳奈は常に禅の左側をキープ。
盛り上がってくると首に腕を絡めてきたり、抱き着いてきたりした。
常にアクセル全開の佳奈についていけず、禅はげっそりしていた。
トイレと偽り、カラオケの部屋を出た。
非常階段に出てその場に座りこんだ。
そしてタバコに火をつけて大きくため息をついた。
「もう疲れた……。このまま帰ろうかなぁ……」
そうぼやくと、扉が開いた。
「また禅くんタバコ吸ってる。ダメって言ったでしょ?」
声をかけてきたのは茜で、クスクス笑っていた。
「別にいいじゃん……」
禅がため息をついてそう言うと、茜は楽しそうに笑って禅の隣に立った。
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