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それから佳奈は無理に禅を誘うことはなくなった。
とはいえマコトたちとは気が合っていたし、禅も茜と気が合っていたので会う機会は多かった。
そして1ヶ月がたった頃、スタジオで練習を終えたところでマコトが禅たちに言った。
「なぁ、お前らに頼みがあるんだけど……」
「なんだよ、あらたまって?」
ケイゴが尋ねると、マコトは言いにくそうな顔で言った。
「明日また茜たちと遊ぶじゃん?その時俺さ、茜に告ろうかと思ってんだよ」
その言葉にリョウは驚いた表情でマコトの肩を掴んだ。
「マジで!?」
禅は苦笑しながらリョウを引き離して尋ねた。
「要するに、2人になれるようにしてくれってことか?」
その言葉にマコトは頷いた。
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