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そして当日、3人はうまくマコトと茜を2人にすることに成功した。 禅も佳奈と2人で自動販売機で買ったコーヒーを飲んでいると、佳奈が禅に尋ねた。 「茜とマコトを2人きりにしたかったみたいだけど、もしかして……?」 禅は佳奈をチラッと見て頷いた。 「マコトが告るってさ。だから協力したの」 すると、佳奈が気まずそうに尋ねた。 「……いいの?」 禅はキョトンとして尋ね返した。 「なにが?」 佳奈は少し悩んでから顔をふせて言った。 「……なんでもない」 「……?ならいいけどさ」 禅は深く尋ねることなく、コーヒーを飲み干して空き缶をごみ箱に捨てた。
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