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季節は春。 マコトと茜が付き合うようになって8ヶ月がたった。 なにも変わっていなかった。 禅たちはライブをこなし、プロからも目をつけられるようになっていた。 マコトと茜も仲良くやっている。 誰もがそう思っていた。 そんなある日、禅に茜からメールがきた。 それは特別なことではなく、いつものことだった。 だから特に気にならず禅はメールを開いた。 『ちょっと話たいことがあるんだけど会ってくれないかな?』 これも特別なことではない。 よくマコトのことで相談を受けていたから。 相談と言ってもうまくいってないとかではなく、マコトの好みを尋ねられたりといった前向きな相談だった。
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