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ドンッ!
すると茜は禅を両手で突き飛ばした。
禅は予想していなかったことに反応出来ず、床に頭をぶつけた。
「いってぇ……。なんなんだよ……?」
禅は頭をさすりながら体を起こそうとした。
しかし、茜は禅に馬乗りになってそれを押さえた。
禅は今の状況が飲み込めず、混乱していた。
「おい、なん――」
禅が尋ねようとしたところで、茜の唇が禅の口をふさいだ。
「――!」
禅は目を丸くして驚き、茜を突き飛ばした。
「お、お前なに考えてんだよ!?お前はマコトの彼女だろうが!」
禅は茜にそう怒鳴ったが、茜は思い詰めた目で言った。
「……違うよ」
禅はその言葉を聞いてカチンときた。
「何が違うんだよ!?」
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