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すると茜は目に涙をためて大声で言った。 「違う!わたしが好きなのはマコトじゃない!わたしは最初から禅が好きだったの!」 その言葉を聞いて禅は頭が真っ白になった。 「お前……、なに言ってんだよ……?最初にマコトのファンだって言ってただろ!?それにずっとマコトと話してただろ!?」 「違う!わたしは禅のファンだったよ!佳奈がいたからマコトのファンって言ってただけだし、禅と話したかったけど佳奈がいたから出来なかったの!」 禅はさらに頭が真っ白になっていった。 「……なにを――」 「それだけじゃない! 禅に会って、禅と話すようになって、ドンドン好きになっていったの!」 茜の目からは涙がこぼれていた。
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