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しかし、そんな禅の予想は大きく外れていた。
「お前、茜が好きだったんだってな」
「……は?」
マコトの言葉に禅の思考は停止した。
すると呆然としている禅に、佳奈が話しかけた。
「禅、言ってたよね?
自分には好きな人がいるから、わたしとは付き合えないって……。
その人のことをわたしに教えたらその人に迷惑がかかるから教えないって……。
……それって茜のことでしょ?」
禅は佳奈の言葉を聞いた瞬間、血の気がひいていくのを感じた。
禅が呆然としていると、リョウが禅を殴った。
「ふざけるなよ!?
別にお前が誰を好きになったってかまわない!
でもな、なんであんなことしたんだよ!?
しかも、よりにもよって仲間の彼女に!」
そう怒鳴ってリョウはもう一度禅を殴った。
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