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その日の夜、2人は禅の作ったカレーを食べていた。
「禅ってさ、料理うまいね」
沙希がニコニコしながらそう言うと、禅はため息をついた。
「カレーくらい誰でも作れるだろ」
「そうかなぁ?でもホントにおいしいよ?」
その言葉に、禅は苦笑した。
「そいつはどうも」
すると、沙希はニコニコ笑って皿を禅にさしだした。
「そういうわけで、おかわり」
「……自分でよそえよ」
「それもそっか」
沙希は台所までいくと、カレーをよそいながら尋ねた。
「そういえば禅ってさ、前は作詞作曲してたんだよね?」
「あぁ。それが?」
沙希はカレーを持って、禅の正面まで戻ってから尋ねた。
「今は作ってないの?」
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