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「朝ごはんはわたしが作りました」
ニッコリ笑う沙希に、禅は冷や汗をかいた。
「……………は?」
「……何、その顔」
沙希は顔をひきつらせる禅をジトッと見た。
しかし、禅は頬をひくつかせて言った。
「お前料理下手だろ。……………食えるのか?」
その言葉に、沙希は胸をそらせて言った。
「当然でしょ?」
そう言って、沙希はテーブルを指差した。
その上にあるものを見て、禅はため息をついた。
「……………ジャムパンは料理じゃねぇだろ」
「………………やっぱり?」
禅はもう一度ため息をつくと、布団から出てテーブルの前に座った。
「まぁなんにせよ、間違いなく食えるよな」
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