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「禅ってコーヒー好きだし飲むよね?」
禅が頷くと、沙希はコーヒーメーカーからコーヒーを2つ注いで禅の前に座った。
禅は沙希からコップを受け取ると、無言で食べ始めた。
沙希は黙々とパンを食べている禅を見て、ニコニコしながら尋ねた。
「禅って朝はご飯派?パン派?」
「その日の気分」
「おいしい?」
「まずかったら買ってきてならないだろ」
「……コーヒーは?」
「普通。俺がいれた方がうまい」
「……………禅ってさ、昔から無愛想?」
「失礼なやつだな」
沙希は大きなため息をついた。
そんな沙希に、禅はコーヒーを一口飲んで尋ねた。
「なんだよ?」
すると沙希は少し拗ねて言った。
「女の子と一つ屋根の下なんだよ?少しは色気のある会話をしようよ」
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