食卓

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すると禅はため息をついた。 「あのなぁ……お前とそんな風になるならそもそも泊めてないっての」 「むぅ……。禅はわたしを女として見てない?」 不機嫌そうな沙希に、禅は呆れて言った。 「男は男、女は女。ちゃんと分けてるし、自覚もしてるって。ただ…………色々あったからな」 その言葉に、沙希はハッとなって気まずそうに言った。 「……………ごめん」 その言葉に、禅は首を振った。 「気にしなくていい。それより、これからどうするんだ?」 禅の問いに、沙希はキョトンとした。 「どうするって?」 禅は呆れてため息をついた。 「いつまでもここにいるわけにもいかないだろ?」
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