食卓

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そんな沙希を見て禅はため息をついた。 「そういやお前はこいつの幼なじみだったよな?こいつんとこの親のことはわかってるのか?」 禅が尋ねると、翔は気まずそうに頷いた。 「……実際、俺も沙希の気持ちはわかるよ。よりによって出て行った女と再婚なんてな……」 そう言って翔は沙希に向かって言った。 「だからってこんなことしても解決にならないだろ?ちゃんとおじさんと話しあわないと……」 翔の言葉を無視して、沙希はギターを取り出そうとした。 それを見て、禅はため息をついて翔に言った。 「まぁすぐにわりきれるもんでもないだろ?お前も毎日様子見に来るようにして、落ち着くまではここにおいとく。とりあえずそういう方向にしよう」 禅の言葉に翔はしぶしぶ頷いた。
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