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それから1週間がたった。
沙希は相変わらず禅のアパートにいた。
禅は外が明るくなったのを感じ、まだ眠いものの目を覚ました。
禅があくびをしながら体を起こすと、朝から元気な沙希の声がした。
「あっ、禅おはよー」
「あぁ……、おはよう」
禅はゆっくり立ち上がると台所に向かった。
「ほら、こいよ。今日はみそ汁の作り方教えるからな」
「うん、わかった」
沙希は頷くと禅の隣に立った。
「ついでに玉子焼き作っておく?」
沙希が尋ねると禅は黙って頷いた。
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