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２人で作った朝食を食べ終えると、禅は沙希がニコニコ笑っているのに気付いた。
「……なんだよ？」
禅が不信がって尋ねると、沙希はニコニコ笑ったまま言った。
「なんかいいなぁって思って。うちのお父さんは朝早く出るから一緒に朝ごはんなんてなかったからさ」
「ふぅん……」
禅はそんなものかといった表情で食後のコーヒーに口をつけた。
すると、沙希は目を輝かせて尋ねた。
「ずっとここにいちゃダメ？」
「ダメだ」
禅が即答すると、沙希は不満そうに口をとがらせた。
それを見て、禅はため息をついて言った。
「あのなぁ……、高校生で同棲なんて問題になるに決まってるだろ？だいいち、最初からそういう約束だったろ」
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