再会

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「おい!……………ったく」 突然走っていった沙希に、禅は呆れながら頭をかいた。 すると、茜がおずおずと尋ねた。 「あの………いいの……?」 「なにが?」 いぶかしげな顔をする禅を真っすぐ見られず、茜は俯いて言った。 「あの娘のこと追いかけないでいいの……?」 その問いかけに、禅は手をひらひらさせた。 「どうせ帰るとこ一緒だからかまわねぇよ」 「一緒って、同棲……!?」 驚く茜に禅は苦笑して、タバコに火をつけた。 「色々と事情があって1週間くらい泊めてるだけだって」
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