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翔の言葉を聞いて、禅は沙希の言ったことが本当なのだと確信した。
そして同時に眩暈がした。
「……どうしても聞いておきたいんだけど、何でこの隣なんだ?」
その禅の問いかけに、沙希はニコニコ笑って答えた。
「隣なら練習するのに便利じゃん。それにまだご飯の献立が足りないし」
その言葉に禅はため息をついた。
「………要するに飯をたかるために、だな?」
「練習が1番だよ」
ニコニコ笑ってそう言った沙希を見て、禅はもう一度ため息をついた。
「……否定はしないんだな」
その様子を見て、翔が苦笑しながら慌てて言った。
「ま、まぁそれは後でいいだろ?もう敷金とか払ってるし、今さらやめたはできないからな」
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