失恋

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同じように名前を呼んだ禅に、翔はニカッと笑って言った。 「今日はとことん俺の失恋のやけ酒に付き合ってもらうからな。酒足りるか?」 「てかよ、フラれた相手の前でやけ酒か?」 その言葉に翔はニカッと笑って言った。 「いいんだって!沙希にも責任とって付き合ってもらうことにするから!ほら、酒追加で買ってくるぞ!」 その言葉に禅は苦笑しながらスーパーへの道を翔と並んで戻っていった。 翔が禅の肩に腕をまわし、 禅がうっとうしそうにしながらも そうさせたままだったのは よく晴れた、 星が輝く夜だった。
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